何度も書いているが、私はPCなんて使わなかった昔からデザインの仕事をしている。
昔は罫線でも何でも手書きだった。自分で描ける技術もデザイナーの要素のひとつだった。でも、それは例えば版下を作る時に必要な技術。もっと言うと版下を作る人にとって必要な技術でもあった。基礎的な技術と知識として、後にディレクターになる人でも必ず通った道だ。
一方、デザインのアイディアを出す時はどうしていたかというと、たくさんの本を見ていたなぁ。私はクルマ関係を長くやっていたので、多くの車雑誌に埋もれていました。あとは海外の写真集、広告集等々。
そう、昔からデザイン、広告のアイディアはあらゆるものからヒントを受け、その組み合わせで作っていました。ちょっと忘れかけていた。パターンズなんて本が出てきた頃は、どのデザイン事務所にもありましたね。あれなんかそのまま紙焼して使ってましたよね。
広告やデザインも、今はPCで作るように変わりました。世の中を見回しても、手づくり感は減ってきたように思えます。でも、昔とは比べ物にならないくらいの数の刺激を受けるいいグラフィックやイラスト、書体が世界中からPCにアップされている。
今一度思う。デザインはいい組み合わせ。
(もちろんそこに有るものを組み合わせるだけでは有りません)
もう一度肝に銘じたいんです。これを忘れると「今」についていけなくなりそうで。