伝える方法 それがデザイン。

私たちデザイナーの仕事はデザインを作ることです。
よく雑誌広告やチラシ、パンフレットなど、
媒体を作るのが仕事だと間違えられる事がありますが
そうではないのです。
では、デザインとは何かというと、伝えるための表現です。

一度に沢山投げると、受け取れない(伝わらない)

広告(パンフレットやチラシも)を作る場合、
例えばお客様から商品の情報やユーザーに伝えたいことの要望があります。
その場合、特に注意しなければならないことは、
一度に沢山のことを伝えようとしないことです。

ここに「安納芋」という商品があったとします。

 

 

 

 

 

 

 

クライアント(担当者)は

・とっても甘い
・今までの焼き芋とは全然違う食感
・本場種子島産
・種子島の羽化より直送している
・種子島の中でも特に優れた品質
・子がね洗顔より栄養価が高い
・スーパー良い安い
・そもそも「安納芋とは…」

などなどをどれも大きく入れて欲しいと言ったとします。
しかし、クライアントの要望をそのまま咀嚼せず作ると、
ユーザーにはどの情報も届き難くなってしまう。
ヘタをすると何ひとつ記憶に残らないことだってあります。

キャッチボールを想像してください。
一つのボールだから受け取れるんです。
相手が10個のボールを同時に投げてきたら受け取れないでしょう。
そういうことなんです。
では、どうするか。
一つのボールを投げて、受け取ってくれたあとにもう一つ投げてみることです。
これなら受け取れます。

前出の安納芋の例なら、一番伝えたいこと。一番お客さんが喜ぶことをまず伝える(大きく扱う)。
その他の情報は、ボールを受け取ってくれたあと(広告を気にして見てくれたあと)に目に入るようにレイアウトするということです。その他にも、媒体を数回のシリーズにして毎回伝える情報を変えるなど、方法はいろいろあります。

大事なことは、

伝えたいことを絞ること。もしくは順位を付けることで伝わりやすくなる。

ということです。

経過報告

久しぶりにブログを書きます。

地元地域を中心に仕事をする為、会社名は(有)デザインスペースマジックですが、「街のデザイン屋さん」という名称でtwitterなどSNSをやっています。とにかく軌道に乗せなくては行けないとの一心で、そちらでの書き込みが多くなり、結果会社のブログが疎かになりました。

現在、仕事の受注は増えてきています。この3月に消費税増税がある関係だとも思いますが。
HPからの問い合わせ、既存顧客からの追加発注があります。常に種まきは必要なので、小さいお仕事でも歓迎しています。

問題といえば、そろそろ人手が足りなくなってきたことでしょうか。大昔から解決できない課題です。私のようなフリーランスが、どのようにして事業を拡大するか、教えてくれる人がいたら知りたいです。仕事が先か、人手が先かという問題やこれからの消費の冷え込みなどもありますし。

理想は気の知れたフリーランスやデザイン、写真、ライティングの事務所と連携して仕事をして行くことですが、それぞれが忙しいのが常です。レギュラーを抱えて仕事を成り立たせている方は他の仕事を受けることが出来ませんしね。昔は私もそうでした。

このネットワークを何となく作って行くことが、これからの課題でしょうか。

いよいよ今年も終わり

昨年末に池尻大橋の事務所を引き払って約一年。
結果的には大変いい一年を過ごせました。

個人的(家族の事など)には大変な事ばかりの年でしたが、「仕事」という括りで考えると、
◎20年以上やってきたスタイルが変わった(変わらざるをえなかった)
◎新しい知りあい(仕事でも個人でも)が増えた。→20年なかったことです
◎仕事の扱いが増えた(デザイン制作に加えてプリント、看板など)

お客さんも少し増えました。1店舗でやっている商売も、中小企業も大会社も
やっている事は同じだとも思えるようになりました。

世の中は「アベノミクス」「好景気」と湧き上がっているようですが、
確実に景気は低迷しています。来年の消費税増税を迎えると、さらに悪化する事は間違いありません。
そんな世の中を歩いていかなくちゃならないのですからこれからは大変です。

今年はマジックにとって起点となる年でした。
来年、再来年と今年蒔いた種を少しでも成長させられるようにしたいと思っています。

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