明日のためにその六 ギブ&ギブ

私が広報の担当を始めている、あおば放課後芸術大学は、夏に10講座、この秋には13講座を地元で開催している。その仲間が開講している講座で、TOKA交換という考え方で仲間とビジネスアイディアを広げようというものがある。

夏の開催で参加したのだが、肝になる部分は、自分を他人に紹介する、つまり自己紹介の時、こういう仕事をしているものですとか、これが私の仕事で、ココに会社がありますとかでは無く、仕事以外にも「こんな事ができます」や「こんな事をできる人いませんか」など、仕事以外や仕事の周辺の事柄で人と繋がる。また、人の繋がりを求めると、広がりが生まれるというもの(勝手に簡略化してます)。

先日、初めてお仕事をさせていただいたクライアントのご担当者。

イラストなどを使う事も多いようだったので、「仕事柄、イラストレーターやカメラマンといった繋がりは多いので、お気軽にご相談下さいね」と声を掛けていた。暫く仕事が進み、子ども向けのイラストを必要とする案件も追加で依頼が来た。それと同時に別件だが、イラストレーターも紹介して欲しいとのご要望。早速、知り合いのイラストレーターを通じてご紹介いただいたリストを得意先へ渡した。

結果、担当者には大変喜んでいただける事になった。イラストレーターには仕事が増え、紹介した私の信頼度も上がるという、三方良しとなった。これが正しくTOKA交換の効果。(ごく一部ですが)仕事を広げる。人との繋がりを広げるという事は、まず与える事です。Give & Giveなんです。自分は目の前の人のために何ができるのか、それは仕事に限らずです。

前出のように、クライアントに対してはグラフィックの制作だけでは無く、イラストレーション、写真撮影、映像製作、編集などなど、紹介し、提案できる様にする事で、繋がりと信頼度の獲得、仕事の充実が図れると思っています。そのために考えているのは、自分自身と制作者の繋がりを広く強く持たなければならないと言う事。それがあって、初めてなしえる事ですからね。

そのためには、地元のクリエイターといわれる職業、特にフリーランスとの繋がりを広げる場が必要だとも考えていますし、媒体もあれば嬉しいと思ってます。

最近、暇があれば地元の集まりに首を突っ込んでいるので、数人のクリエイターと知り合いになりました。そこから広げられればいいなぁ。

フリーランスは仲間をつくれ!

先日、地元(数駅隣)に住むイラストレーターとお仕事の依頼のためスタバで会っていた。仕事は無事お願いすることができる事となり、暫く話をしていた。

考えてみると、こんな事は今までには無かった。彼も滅多に無いですよねと言う。彼と知り合ってからは1年と経っていないが、仕事に関しては2度ほどお話をしたことがあるがその程度だ。しかし、なんというか、距離感がグッと近いのである。話していても、内容や金額、スケジュールなどが合わなければあちらからでも、こちらからでも断る結果になるだろうが、ためらい無くできる関係だと思う。この距離感は喃々だろう。やはり、地元であること。仕事以外で何度か顔を合わせる機会があること。そのため、打ち合わせなどのセッティングが早く労力を少なくできることなどから来るのだろうか。

そうだとすると、これはフリーランスにとってはとても重要なことだ。

フリーランスの売りは、まず自分の腕前、そして動きの軽やかさ。反面、大きな仕事、多くの仕事を抱えることはできない。対クライアントも1対1になるので、何か有ったときにフォローしてもらえる態勢が無い。そんなフリーにとって、もう一つクライアントに対して売りにできることが有るとすれば「あの人は、周りにいいクリエイターが沢山いる人だ」と思っていただくこと。

この業界は、仕事単位、クライアント単位のつながりが多い。つまり、タテのつながりの柱が沢山ある様なもの。クライアントや代理店からの仕事をしているデザイナー、イラストレーター、カメラマンetcのクリエイター(この呼び方はあまり好きでは無い)が交流を深めることで、自分の領域外の依頼にも対応できる、もしくは紹介することによって、クライアントに対しての信頼がアップし、仲間に対して仕事を分けることができる。

私がフリーになった頃などは、営業なんて考えなくても、いくらでも仕事が来たが、これからのフリーランスは、経営やセルフプロモーションを考えて行かなければならないと思う。そのために、仲間を増やすことはとても重要なのだ。

私は最初の方にも書いたが、地元地域のクリエイターを集めて交流すべく声をかけていこうと思う。私の中ではとても新しい試みだと思うが、会えた人にいろんな意見を聞いてみたい。

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