多国語DTP

IMG_20150807_1355302020年、オリンピックに向けて、制作会社も多国語対応することも重要ですね。

極く普通の日本語の印刷物を外国語バージョンにする場合、まず、翻訳が必要です。翻訳を専門にやっている会社に外注するのが良いでしょうね。

次に翻訳されたテキストを日本語バージョンのデータに流し込み、はい終わり・・・・とはなかなかいかないですね。

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今日から6月

magic_rogomark

早いもので、今日は6月1日。

4月から、なんだかんだ忙しかった当社ですが、梅雨前に一段落といったところでしょうか。

最近思ったことをひとつ。

デザインを作る時、昔ならオフィスの本棚に何冊もの資料になる本を置きました。
アイディアを出す時、モチーフを探す時、その資料の中からピックアップしてラフを作り、デザインを詰めて行く。
これが昔のやり方。

さて、最近は便利なもので、グラフィックデータはWEB上に沢山存在している。
その数は昔の比ではないので、とてもじゃないけど全ては見きれない。
昔は半日くらいかけて、資料本の山に付箋をつけていたが、そんな数じゃないのである。
例えばアイコンやイラスト、カット、背景、地紋、罫線など、全て手に入る。
これらは昔ならば本やポジフィルムの状態になっていたものだ。そこから紙焼したり透過原稿として製版所へ入れたりした。

こうなると、大事なのはなんだろう。

そう。どれを組み合わせるのか。どういう使い方をするのかである。
無数に存在してしまっているものを組み合わせる力。
これからのデザイナーは、この辺が問われるんじゃないでしょうか。

それにしても、WEBは凄い(今さら)

例)

ここは使いやすいですよ → Shutterstock.com

手づくり感ってヤツが大好き

いつごろからだろうか、イラストレーションでもグラフィックデザイン、例えばフォンとひとつでも、手づくり感があるものに出会うと、ウワァー!と惹きつけられてしまいます。アイディアを探している時など、よく書店に出かけたりしますが(最近してないなぁ)探しているものでは無いのに、半ば無理やり目に飛び込んでくる。そんなものが、本当に自分が好きなものなんじゃないでしょうか。「こっれ、いいなぁ〜」とか、思わず言っちゃったりしませんか(笑)

いつから?

学生時代に雑誌illustlationに載っていた、アンドレアバルッフィ(たぶん)というイラストレーターのイラストに魅かれたのを覚えています。平面的な色構成で静かな夜の街の一角なんかを描いたもの。ファインアートより大量生産された印刷物の中に魅力を感じますね。なんか、別段貴重品扱いされないもの。何故そういうものに 魅力を感じるのかは解りません。

ケロヨンの藤城誠司

私が小さい時、木馬座のケロヨンがTVで放送されていました。作家はもちろん藤城清治(私と一文字かぶっているのが嬉しい)。藤城誠司といえばケロヨンより宇津救命丸のCMのほうが有名です。あの切り絵の世界。まさしく手づくりそのもの。本当に魅力的です。

藤城誠司画集

 

 

 

 

 

 

手紙社

acebookから知ったんですが、「手紙社」という会社があります。これがまたすばらしく私の好きな世界観を持った会社です。きっと、スタッフみんなが、同じ完成を共有してるんじゃないですかね。そういう人たちが集まれたって、とっても幸せですね。この会社の作り出すものは、何にも考えず、ただ眺めたりして楽しむのが私流。多かれ少なかれ、趣味の世界ってそういうもんですよね。ね!

手紙社ホームページ http://tegamisha.com/

私の絵

お仕事で活躍したことは無いんですが、私もこんな絵を描いたりします。まどうでしょう、絵手紙社さんや藤城清治さんと通じるところがあるでしょうか。これは、手描き→イラレ→フォトショで描いていますが、シルクスクリーンや謄写版でもトライしました。でも今はやっていません。そのうちまた、やってみたいですね。

sato_illustlation

伝える方法 それがデザイン。

私たちデザイナーの仕事はデザインを作ることです。
よく雑誌広告やチラシ、パンフレットなど、
媒体を作るのが仕事だと間違えられる事がありますが
そうではないのです。
では、デザインとは何かというと、伝えるための表現です。

一度に沢山投げると、受け取れない(伝わらない)

広告(パンフレットやチラシも)を作る場合、
例えばお客様から商品の情報やユーザーに伝えたいことの要望があります。
その場合、特に注意しなければならないことは、
一度に沢山のことを伝えようとしないことです。

ここに「安納芋」という商品があったとします。

 

 

 

 

 

 

 

クライアント(担当者)は

・とっても甘い
・今までの焼き芋とは全然違う食感
・本場種子島産
・種子島の羽化より直送している
・種子島の中でも特に優れた品質
・子がね洗顔より栄養価が高い
・スーパー良い安い
・そもそも「安納芋とは…」

などなどをどれも大きく入れて欲しいと言ったとします。
しかし、クライアントの要望をそのまま咀嚼せず作ると、
ユーザーにはどの情報も届き難くなってしまう。
ヘタをすると何ひとつ記憶に残らないことだってあります。

キャッチボールを想像してください。
一つのボールだから受け取れるんです。
相手が10個のボールを同時に投げてきたら受け取れないでしょう。
そういうことなんです。
では、どうするか。
一つのボールを投げて、受け取ってくれたあとにもう一つ投げてみることです。
これなら受け取れます。

前出の安納芋の例なら、一番伝えたいこと。一番お客さんが喜ぶことをまず伝える(大きく扱う)。
その他の情報は、ボールを受け取ってくれたあと(広告を気にして見てくれたあと)に目に入るようにレイアウトするということです。その他にも、媒体を数回のシリーズにして毎回伝える情報を変えるなど、方法はいろいろあります。

大事なことは、

伝えたいことを絞ること。もしくは順位を付けることで伝わりやすくなる。

ということです。

ディレクションとデザイン

私がこの仕事をはじめたのは、もう30年も前。

デザイナーなんて肩書きは気恥ずかしいやら、誇らしいやら。

いくつかのデザイン事務所などで経験を積んだ後にフリーランスになった。

その後、某代理店の制作で仕事をする事になり、SP中心だった仕事がマス広告中心になる。その頃から、ディレクターとデザイナーでデザインを作るようになっていった。デザイナーはディレクターの元で仕事を積んで、やがてディレクターになる。カメラマンなども同じだ(そうじゃない場合もある)。

それから数年経って、営業で企業などに行った際「デザインをしています」というニュアンスで自己紹介すると、ちょっと勘違いされている感じがした。どうも、「デザイン」というコトバは二十数年前とは違う意味になっているようで、「専用のコンピューターソフトを使って、綺麗な印刷できるデータを作れる人」になっていたようだ。

WEBデザインの会社を経営している知り合いに、こんな事を言われた事がある。「デザインだけじゃなく、アイディアとかの提案もするんだ」デザイナーだから当たり前の事なのだが、世の中では当たり前じゃなくなっているらしいと感じた。

世間はどんどん変わっていく。このブログはWordpressで作っているが、数年前までMTが全盛だった。ホームページもほとんどがスマホで見られるようになり、PCサイトはいらない時代になった。デザイナーやディレクターなどの肩書きの意味も、これからもっと変わっていくかもしれない。

デザイナーという職業の裾野が広く(ある意味だれでもデザイナー)なった今、ディレクションの仕事が大事だ。“誰でもデザイナー”が作ったものは、上手に綺麗に見えるが、どうにも意味不明な内容だったり、中身が無かったり、伝わらなかったりする事がしばしば見受けられる。これでは、お金を払って作ってもらったクライアントにとっては損失である。もし、担当者などで作った広告やSPが効いてないんじゃないか?と思ったら、内容をもう一度精査してみてください。ディレクションのしなおしが必要かもしれません。そして若いデザイナーの諸君も、日々勉強してより良い広告作りを目指しましょう。

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