課題の解決とは?

地域の課題をビジネスで解決するという活動をしている地元のNPO法人がある。
以前から聞いていたが、ピンと来なかった。
議員さんなどをよんで、問題を提起してもらうようだが、たとえばそこに参加したとして、ひとつの問題に対して私が用無しだった場合、次のお題を待つ事になる。そんなに沢山の課題が同時に動くとも思えないので、実働はしないが(仕事にはならないが)「みんなで一緒に考える事」に参加というカタチになる。それはあまりにボランティア感が強い。その割には入会金、年会費、月会費をしっかり取る。なのでそこへは参加していないが、昨晩「LOCAL GOOD YOOHAMA」という会議に出席した。そこで、そのNPOの理事長の話を聞き、この考え方に光るものが見えた気がした。

前出のNPOの活動は、地域の課題を提起してもらい、解決方法を模索すると言うものだ。課題とは何だろう。

私が広報を担当している「あおば放課後芸術大学」は、子ども、働き世代、シニアの放課後を創造し豊かにするというのがテーマだ。
昨日、参加していただいているアーティストの方の取材だった。そこで聞いた話に「この団体が問題提起も無しに、ただワー!とみんな盛り上がったね!見たいな感じで成功とするなら、あまりに意味が無いね」というのだ。このままだと、確かにそうなると思う。アートもメッセージや思いがあり、その表現でないといけないという話も聞いた。これは、大事な事だ。つまり、おおよそどんなことでも「問題」「課題」「メッセージ」が先に有りその解決や表現をしているという事。

あおば放課後芸術大学で言えば、「子ども、働き世代、シニアの放課後を創造し豊かにする」という事の中には「子どもにとって、学校の勉強からはみ出した事の中に、これから活きていくために大事な感性や考え方を成長させるものがあるのだから、その場を提供していきましょう」「働いている方は定年後、何をしたらいいのかわからず、地元との係わりも希薄になりがち。定年後の日々を豊かに過ごせるように今から少しずつ準備できる場を提供します」「シニアは人生の放課後をより充実できるように、やれる事、楽しい事を提供します」という問題を解決しようという構造が有る。しかし、しばしば忘れがちだ。

仕事でもそうだ。たとえば飲食店はお客さんに美味しいと喜んで貰わなければならないという課題をどう解決するか。そのために工夫が生まれる。暑い時期に食欲を増すようにとか、健康の為にヘルシーなものをとか、いかにお客さんのためになるかを考えないと、お店の発展は無いだろう。私の仕事でも、課題、メッセージは何なのか、そこを常に考えながらやらないと、だれも振り向いてくれない、つまりお客さんがつかない、売れないという事になると思う。

課題とは、常に身近にあるのだというのがわかった昨晩だった。

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